アデノウイルス感染症(咽頭結膜熱・プール熱)

2018/05/26

どんな病気?

アデノウイルス感染による夏かぜの一つで“咽頭結膜熱”やプールで感染が広がったりすることから“プール熱”とも呼ばれます。

子供がかかりやすい病気ですが大人でもかかります。

感染すると、のどの痛み、鼻水、熱、頭痛、体のだるさなどのいわゆるカゼ症状を引き起こします。また結膜炎(目の充血、目やに、痛み)も同時に起こることがあります。

アデノウイルスは一般的なカゼを起こすウイルスより感染力が強い(周りに人に広がりやすい)ことが特徴です。

 

アデノウイルスは、のどや鼻からの簡単な検査ですぐに結果がでる迅速検査が当院で可能ですので、周囲での流行状況や症状によって検査します。

 

 

治療は?

いわゆるカゼと同じく、その病気自体をすぐに治すような治療法はありません。のどの痛みをやわらげたり、高熱なら下げたりの頓服やその他の症状を抑える薬を処方し、回復を待ちます。

水分をしっかり摂取して安静にしていてください。

ほとんどの場合、5日から1週間程で回復します。

 

注意点は?

先ほど書いたようにアデノウイルスは感染力が強く、咳などで周りに感染したり、タオルの共有や消毒してるプールの水を介してなどでも感染します。

そのため感染後は人ごみは避け、他の人に感染させないようにもご注意ください。周りの方もうがい、手洗いを徹底しましょう。小さなお子様の兄弟姉妹がおられる場合は特に注意が必要です。

中耳炎も合併しやすいので、元気にはなっていても、鼻が続いていたり耳の違和感があるような場合は受診を継続してください。

 

学校のお休み期間は?

熱やのどの痛みがなくなって丸2日経過するまでは登校できません。