耳鼻咽喉科の領域である“耳・鼻・のど”は普段から見えそうで見えにくい場所ですが、そこに起こる病気のことを少しでも見える状態にして安心・納得して帰ってもらいたいと考え、お見せできる部分は見えるようにして共有するためいろいろな策を講じています。
また何を不安に思っているのか?症状が色々ある中で本当に困っていることは何なのか?などを把握し、医師から患者さんへの一方通行な治療の提供だけではないものを限られた時間の中で提供したいと強く考えています。

また特に小さいお子さんにとっては耳や鼻などを見られて、怖い、痛い、行きたくない場所のはずですが、少しでも痛くない・楽しい場所を目指して、鼻処置の道具を痛みの少ない、奥までしっかり吸えるものを導入したり、なるべく楽しいイメージを持ってもらうような装飾などに取り組んでいますが、今後も環境づくりや設備の充実に取り組んでいきます。
何より子供が怖いはずの診察を泣きながらでも頑張る姿にむしろこちらが元気をもらい、“もっと頑張って少しでも何かしてあげなければ!”と思います。

最後に
“みんなが笑って生活できることに貢献する”これが当院の理念に掲げたものですが、耳鼻咽喉科の領域には、音楽を聴く(聴覚)、においをかぐ(嗅覚)、食事を楽しむ(味覚、えんげ機能)、歌を歌う(発声)などの生活を豊かにするための楽しみとなる“感覚”や機能を多く含む分野のため、みなさんが笑顔で生活するための重要な分野を守る砦として進歩を止めず取り組んでいく所存です。

2017年11月吉日
小坂耳鼻咽喉科クリニック
院長
小坂 史郎

院長紹介

2016年11月から小坂耳鼻咽喉科クリニック院長に就任致しました。向島中央小学校、向島中学校そして尾道北高校と、大学入学と共にこの地を離れるまで向島に住んでいましたが約20年ぶりに故郷尾道に帰ってきました。離れてからなおさら強く思いましたがやはり尾道の箱庭的な景観、そこから始まるしまなみ海道とそこに浮かぶ島々を望む景色は素晴らしく、近頃の観光客増加も当然の流れと感じます。
島に住んでいたこともあり、昔から海が好きで子供のころから友達と、あるいは家族と海にいって泳いだり、潜ったり、釣りをしたりが好きでした。今でも海に行くと何とも言えず気持ちいいので各地でダイビングをしたり近場で釣りに行ったりしています。
大学では日本拳法部と軽音楽部に入部していました。日本拳法というのは馴染みが薄いと思いますが柔道と空手を足したような格闘技で防具やグローブを付けてはいますが頭部への打撃や投げ技・関節技など含めなんでもありなもので軽いけがは日常茶飯事でした。かなりハードな部活動だったので当初10人以上いた同期の部員は最後には3名になってしまいましたが、なんとか頑張り続け、無事黒帯を取得し主将を務めさせていただき心身の鍛錬に励みました。軽音楽部ではベースを始めてのめりこみ、定期的にライブを行ったり、たまに自作曲を作ったりしながら3回生の時には念願だったDream theaterというバンドのコピーを仲間たちでライブ演奏することができ感無量でした。
何事もやり始めたことは本気で取り組まないと気が済まない性格ということもあり勉強との両立は大変でしたが、4回生時にわき見運転の車に轢かれる大事故で大腿骨骨折をして留年してしまってから勉強面で特に引き締めなおし、首席卒業という栄誉を授かりました。
また、事故にあうということ自体は後遺症もありますし良いことではありませんが、骨折で入院することで自分が患者さんの立場で医療現場を体感するきっかけとなり、医師や看護師の何気ない一言で不安になったり、痛みが余計気になったりという大きな影響があることを肌で感じ、患者さんへの対応へこの経験をしっかり生かしていこうと心に決めた出来事でもありました。
2018年には尾道駅舎も新しくなり、ますます盛り上がる尾道。海と山と人情に力をもらいながら自分が出来ることで恩返しをするという思いで頑張ります!

略歴

2004年から川崎医科大学での研修後、同耳鼻咽喉科に入局し5年間在籍。その後JCHO大阪病院(旧 大阪厚生年金病院)で働き、鼻内視鏡手術を数多く手がける。2011年に耳鼻咽喉科専門医免許取得。
 その後クリニックや市中病院などで働きながら小児科医師に師事し日々の意見交換や勉強会で小児耳鼻咽喉科領域の専門性を高める。
専門:小児耳鼻咽喉科 アレルギー・鼻科

当院の理念

みんなが笑って生活できることに貢献する

病気を治すことももちろん大切ではありますが、お子さんが将来的に中耳炎から難聴になったり蓄膿で嗅覚を失ったり手術になってしまわないような正しい知識や、皆さんが日常生活の質を高め、笑顔で生活するために病気の知識を深めるアドバイスも含めて同様に大切であると考えクリニック創りに取り組みます。

この理念を達成するためにもう少し具体的なスタッフの行動指針(患者さんへのお約束)を7つ掲げます。

①誠心誠意、治療する
スタッフみんなで常に自分たちの家族にも受けさせたい医療を目指し全力で治療にあたります。また最新最良の医学知識の習得を怠りません。
②なるべくお待たせしない
診察や説明など大切な部分はしっかり行い、患者さんにとっては余計となるそれ以外の時間は最低限になるようスタッフが一丸となり、常に先を読みながら効率化を追求します。
③分かりやすく伝え、理解してもらう
分かりやすい説明を心掛けることはもちろんですが、病気の理解を深めることは病気の治り具合やその後の予防にも大きく関係するものと考えております。
④共感し、やさしさをもって接する
耳鼻咽喉科領域の病気は、聞こえにくい、味がしにくい、においがしにくいなど他人には理解してもらいにくい症状のこともしばしばあり、その辛さに共感し、たとえ改善しにくいものであったとしてもその人に合った改善案を一緒に考えていくことが重要と考えております。
⑤居心地の良い環境を作る
本来あまり長居したくない場所ですが、少しでも快適に過ごしていただくためにスタッフは笑顔で迎えます。常に清潔にし、温度・湿度の管理、ウイルスや花粉除去などの空気の清浄化も適切に行います。
⑥求められていることを理解する
今までの医療は医者から指示が一方通行であることが多かったかもしれません。それでは真に患者さんの求めていることや心配事を把握できず、結果にも満足いかないことが増えてしまうと思います。問診などに工夫を凝らし、スタッフも常にその把握に努めることで最大限求められていることに答えるようにします
⑦常に進化を追求する
クリニックとしてもスタッフ個々においても自分の仕事に責任感と誇りを持ち、現状に感謝しながらも謙虚な気持ちを持って、さらに私たちに出来ることがないかを考え、進化することをやめません。

WEB順番予約やデジタル化などでなるべくお待たせしない

2017年9月からWEB予約システムを導入しており、来院することなく順番を取ることができますので順番までの時間を有効に活用できます。また電子カルテの導入により、受付・診察・会計へと一つのシステムで行うことができるようになっており、通常の紙カルテに比べて処理にかかる時間が大幅に短縮されました。またレントゲンもデジタル化することで撮影後すぐに診察室のモニターで結果を見ることが出来るようになっております。
その他、問診票の工夫、器具の配置などの最適化やスタッフ間での連携を煮詰めてスムーズにご案内できるようにしています。
これからもまだまだ、診察は丁寧にしながらもお待たせしない様々な工夫をバージョンアップしていく予定です!

見える診療で安心・納得を!

“耳が赤くなって腫れています、中耳炎ですね。”とか“鼻たけがあります、ちくのうですね”“声帯にポリープができていますね”などと言われたけど実際はどんな感じになっているのだろう?と思ったことはありませんか?当院では内視鏡を用いてお見せできるところは、患者さんの正面に配置した大画面モニターも用いて極力見ていただくようにしています。どんな説明より一目瞭然ということもありますが、治るまで根気が必要なお子様の中耳炎などでは特に、治療継続のためのモチベーションをしっかり維持していただくことも大変重要なため今現在はどこまでよくなっているのか見ていただくのですが、説明する前に“あ!大分よくなっていますね!”と分かるようになられる方もたくさんいらっしゃいます。
内視鏡以外にも、レントゲンや聴力検査などもファイリングシステムで前回との比較をモニター上で見ていただけます。
また病気によってオリジナルのカラーリーフレットをお渡ししており、病気の理解に役立てて頂いたり説明した内容を後で見られるようにしております。

お子様でも痛みは少なく、奥までしっかり鼻そうじ

お子様に特に多い、長引く鼻水やそれに伴う中耳炎。なかなか治りにくかったり鼻詰まりが辛くてお困りではありませんか?一般的なオリーブ管と呼ばれる吸引管だけでは奥までたまっているねばっこい鼻水を十分にそうじすることはできません。それでは中耳炎の治療や予防としても十分な効果が出ませんし、鼻そうじをしたあとですら鼻づまりで不機嫌かもしれません。
 当院ではアマツ式吸引管という極細で軟らかい吸引管で、痛みもほとんどなく奥までしっかりそうじができます。当院ではオリーブ管でそうじしたあとにさらに奥をこの極細の吸引管でそうじをするのですが、大方そうじできたと思っていても奥をそうじするとまだまだ沢山ねばっこい鼻が溜まっていることも多々あります。それが取れてすっきりした顔で帰って行かれるお子様が当院では多くおられます。
また大人の方でもほとんどの場合はこの極細の吸引管が使用できますので、金属の吸引管が痛くて苦手な方でも安心です。

なかなか止まらない耳だれにブロー液

耳の消毒や抗生剤による一般的な治療で改善しない耳だれがブロー液というによる耳の処置で劇的に改善することが報告され最近注目されています。ブロー液は抗生剤への耐性を持った細菌やカビにも効果があるお薬ですが市販されていない薬のため、それぞれの医療機関で調剤する必要があります。また取り扱いの注意が必要なため自宅で使用することはできません。
 そのためどこでも受けられる治療ではありませんので、中耳炎などでたびたび繰り返す耳だれや長期間治らない耳だれの方の朗報になればと思っております。

アレルギー性鼻炎の根本的な治療を目指せる治療~

花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療法は主に内服や点鼻薬による治療になりますが、それは根本的な治療ではなく、薬が効いている間だけ症状を抑え込んでいるだけなので原因となるアレルゲン(すぎ花粉・ハウスダスト・ダニ・ペット、イネ科やキク科の花粉など)が周辺にある限りは薬が切れると症状がまた出てしまいます。
通常の内服治療とは違い根本的な治癒を目指せる減感作療法という治療は以前からありましたが、注射を長期間繰り返し、途切らせることなく受診して行う必要があり、なおかつアナフィラキシー反応を起こす危険性も多少なりともあったため敷居の高い治療という印象がありました。近年注射ではなく舌下免疫療法という減感作療法の治療法が可能になり完治を目指せる治療法として注目されています。

外観

お車は11台駐車いただけます。駐輪場もあります。また入り口にはスロープがあり、車いすの方もスムーズにお入り頂けます。

待合室

なるべく快適にお待ちいただけるように温度や湿度に配慮し、花粉やウイルスなどの空気の清浄化も行っております。
また幅広い年代の方にお読みいただけるように雑誌を各種取り揃えております。TVモニターには時期に応じたお役立ち情報を発信しております。

診察室

装飾などでお子様でもなるべく怖がらないように配慮しています。患者さんが座られる場所の正面上部に大画面モニターを設置し、内視鏡の画像をその場でご一緒に確認しながら説明できるようになっております。