どんなことが考えられる?
首には色々なものがあるので、腫れる原因も様々です。
耳下腺、顎下腺、神経、血管、筋肉、リンパ節、甲状腺、気管、食道などなど。
それぞれに腫れる病気(炎症、腫瘍、嚢胞など)がありますから、その原因も多種多様なのがお分かり頂けるかと思います。
なかでも頻度が多いものは、リンパ節の炎症によるもので、頚部リンパ節炎と呼ばれます。
頚部リンパ節炎ってどんな病気?
首にはもともと100個以上のリンパ節が存在しますが、何らかの原因で炎症が起こり約1㎝ほどに腫れてくると外から触れるようになり、しこりが触れたり、痛みが出るようになります。
原因としてはウイルスや細菌などの感染によるもので、扁桃腺や咽頭の炎症、虫歯などの元の炎症からの二次的な腫れのことも多いです。
治療としては、抗生剤や消炎剤の内服、二次的な場合は元になっている病気の治療を同時に行います。
癌や手術が必要な病気でないかの鑑別が重要!
頚部リンパ節炎が疑われる場合は上記のように内服でまずは2週間前後まで様子を見ていけますが、それでもあまりに長引く場合は、大きい病院でより詳しい検査(超音波やCT、MRIなど)に進んでいきます。
むしろ痛みなしに腫れているケースでは、リンパ節炎以外の病気が疑われることになり、より注意が必要です。
そういった当初から腫瘍が疑われたり手術や詳しい検査が必要となるものが疑われる場合もありますので、自己判断は禁物です❗
首の腫れやしこりの専門科である耳鼻咽喉科をできるだけ早く受診しましょう❗