看護学校の感染症範囲の復習

2019/11/10

感染症範囲の講義を担当していますが、日常診療でも多くは役に立つことであり

将来、医療の道に携わる者としてしっかり復習して、マスターして欲しいもので

すね。

特に重要と考えている部分を見ていきましょう。

病原微生物の大きさ  

   ウイルス20~300nm<細菌1~5μm<真菌<原虫

   1nm₌1/1000μm、1μm₌1/1000mm

感染症の感染経路として

空気感染(飛沫核感染);空気中を浮遊している菌を吸い込み感染すること。 →結核、麻疹、水痘くらい!少ないほうを覚えると効率的。

飛沫感染;患者の咳、くしゃみなどで菌が運ばれ感染すること。→インフルエンザ、いわゆる風邪など。多数!

日和見感染とは

健康な人には通常感染しない微生物や常在細菌により起こる感染。感染に対する抵抗力が低下した人に起こる。エイズ末期はこれが問題

      原因菌=緑膿菌、カンジダ(真菌)、ヘルペスウイルスなど

ブドウ球菌:ブドウの房上の構造。G陽性球菌。外毒素エンテロトキシンによる食中毒を起こす。外毒素によるので発症までが数時間と短い(最も短いレベル)。MRSAと言われる多剤耐性菌が問題、そのため治療に難渋することが多い。 医療従事者の手指などから感染させることも 。

レジオネラ菌;G陰性桿菌。少し抵抗力がない人に肺炎を起こす。温泉施設、クーラーの水。衛生管理が必要。2017年、みはらし温泉で死亡者がでて話題にもなった。

院内感染:MRSA(ブドウ球菌)、緑膿菌、B,C型肝炎などが問題

破傷風菌;芽胞を持つ。偏性嫌気性菌。土壌や古い木材などに存在。傷口から菌侵入。予防には流行地に行くときには破傷風トキソイド傷を負ったら、創部の十分な洗浄。異物除去(デブリドマン)。

ヘリコバクターピロリは胃がんのリスクファクター。

•ヒトパルボウイルスB19は伝染性紅斑。HIVは後天性免疫不全症候群 。ムンプスウイルスは流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、アデノウイルスは咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎。手足口病はエンテロウイルス、コクサッキーウイルス、EBウイルスは思春期のKissing Disease。扁桃腺に炎症を起こす。伝染性単核球症。A型肝炎は経口感染で終生免疫ができる。ヒトパピローマウイルスは子宮頸がんを引き起こすと言われている。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)はT細胞に感染し、免疫不全をおこしていく。クロイツフェルト・ヤコブ病はプリオン病である。C型肝炎は慢性化しやすい。

真菌や原虫について

クリプトコッカスはハトの糞などから感染する。ニューモシスチス肺炎は重度の免疫不全者に重篤な肺炎を起こすことが特徴である。血管カテーテルからの感染が問題になっている。抗生物質ペニシリンはアオカビから発見された。カンジダは広範囲に作用する抗生物質の投与で菌交代を起こす。アニサキス症はサバなどの生食で食後8時間以内くらいから激しい腹痛や嘔吐などを起こす。

以上はかなり大切な部分の抜粋ですが、これらを完全にマスターすれば准看護資格試験においてはかなりの部分が網羅出来ているのではないでしょうか?

もちろんより高みを目指して幅広く深いところまで、ただ覚えるのではなく『理解して覚える』ことが大事ですね。日常と絡めて覚えたり、一度全体に戻ってみて俯瞰してみるとまた違う視点から記憶が根付くこともあり、縦に横に記憶が繋がり、どんどん覚えやすくなります。他の勉強でもそうですよね。