アレルギー性鼻炎には、主に2つの治療法があります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状をやわらげたりおさえたりする薬物療法(対症療法)と、アレルギーそのものを治療することで原因物質(アレルゲン)に対しての体質改善が期待できるアレルゲン免疫療法(根本治療)です。また、アレルゲンを日ごろから除去したり、回避することも症状の改善に有効です。鼻から入るアレルゲンの量を少なくすることは、治療の第一歩となります。
花粉症などのアレルギー治療も完治を目指せる治療を行なっていますので、お気軽にご相談ください。
花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療法は主に内服や点鼻薬による治療になりますが、それは根本的な治療ではなく、薬が効いている間だけ症状を抑え込んでいるだけなので原因となるアレルゲン(すぎ花粉・ハウスダスト・ダニ・ペット、イネ科やキク科の花粉など)が周辺にある限りは薬が切れると症状がまた出てしまいます。
通常の内服治療とは違い根本的な治癒を目指せる減感作療法という治療は以前からありましたが、注射を長期間繰り返し、途切らせることなく受診して行う必要があり、なおかつアナフィラキシー反応を起こす危険性も多少なりともあったため敷居の高い治療という印象がありました。近年注射ではなく舌下免疫療法という減感作療法の治療法が可能になり完治を目指せる治療法として注目されています。

スギ舌下免疫療法について

アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、症状の軽減や薬剤使用量の減少だけではなく、自然治癒が期待できる治療法です。しかし、従来から行われてきた皮下注射法は、頻回の通院・注射が必要であり、稀とはいえアナフィラキシーショックのリスクがある点などが問題でした。一方、舌下免疫療法は、投与に際しての痛みがなく、全く起こる可能性がないわけではありませんが重篤な副作用の発現がほとんどないとされ、スギ花粉症、ダニアレルギーの根本治療として期待されています。(これら以外のすべてのアレルギーの原因に対応できているわけではありません。)
舌下免疫療法によって、程度の差はありますが全体の70~80%の方が症状が軽くなり、10~20%の方が症状がなくなったという結果がでております。逆に約2割の方には効果がでない可能性があります。
※この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます

対象年齢・服用期間

検査でスギ花粉症であると診断された、12歳以上で適応となります。
スギ花粉症であることの確認が出来ていない場合、来院当日はまず採血検査にて確認をしていただき後日結果がでてからの判断となります。

治療は1日1回、毎日舌の下に液体を落とします。これをまずは2年ほど行い、効果を確認します。そこである程度効果の見られた方には、4~5年間の治療をお勧めしております。
ただし、治療開始から2,3か月でも効果が現われてくることがあります。11月までに治療を開始すれば来年2月のスギ花粉症の症状が軽くなる可能性があるということです。

スギ舌下免疫療法は、このような方にお勧めです。

•治療期間が長期にわたっても、根本的な治療(スギに対するアレルギー体質がなくなる)を望んでいる
•飲み薬やスプレーをしても、症状が軽くならない
•飲み薬で眠気などの副作用があって内服治療が困難
•症状を抑えるために薬がたくさん必要なので、減らしたい
•妊娠中はアレルギーを抑える薬が使えない、また花粉症がきつくなることも多く、数年内に妊娠の希望や予定はないものの不安がある
•大学などの受験期がスギ花粉症の時期と重なるので、少しでも症状を改善しておきたい

スギ舌下免疫療法による治療が受けられない方

•12歳未満の方
•スギ舌下免疫の場合、原因がスギ花粉ではない方
•重い気管支喘息の方
•癌の治療中または経過観察中の方
•近いうちに妊娠を希望されている方

治療開始時期

スギの舌下免疫療法の場合は安全性の観点から、花粉飛散時期には開始はできないため、スギとヒノキの花粉シーズンが終わってからの治療開始となりますので、6月から11月中に治療を開始します。(12月から5月には治療を開始できません)

初めての投与

初回は、小坂耳鼻咽喉科で投与します。投与した後は30分間待合室で経過を見ます。
初めて投与する日は時間がかかりますので余裕をもってお越しください。
(受付をされてからお薬の初回投与後30分の経過観察終了しお帰り頂くまで約1時間30分かかります)

午前は11:00までに、午後は5:00までに受診をお願いします。
小坂耳鼻咽喉科以外でスギ花粉症の血液検査を受けられた方は、
その結果用紙を必ず持参して下さい。

(それ以降に来院された場合、クリニックでの舌下投与は次回受診日に延期させていただくことがあります。)

●治療の継続にかかる金額は、お薬代を含めて
 一日約80円ほどになります。

舌下免疫療法は先にも述べましたが、注意して頂きたいことがいくつかあります。
●完治を目指せる治療ではありますが、残念ながら効果が全くでない場合もありうるということ
●3~5年の治療継続が必要であること
●治療継続を断念せざるを得ない副作用がでる可能性も否定できないこと

以上をしっかりご理解いただけた方で、治療してみたい!という方は
ぜひ頑張って治療していきましょう!

ダニ舌下免疫療法について

アレルゲン免疫療法(減感作療法)は、症状の軽減や薬剤使用量の減少だけではなく、自然治癒が期待できる治療法です。しかし、従来から行われてきた皮下注射法は、頻回の通院・注射が必要であり、稀とはいえアナフィラキシーショックのリスクがある点などが問題でした。一方、舌下免疫療法は、投与に際しての痛みがなく、全く起こる可能性がないわけではありませんが重篤な副作用の発現がほとんどないとされ、スギ花粉症、ダニアレルギーの根本治療として期待されています。(これら以外のすべてのアレルギーの原因に対応できているわけではありません。)
舌下免疫療法によって、程度の差はありますが全体の70~80%の方が症状が軽くなり、10~20%の方が症状がなくなったという結果がでております。逆に約2割の方には効果がでない可能性があります。
※この治療は、指定認可を受けた医師のみ実施できます

対象年齢・服用期間

検査でダニアレルギーであると診断された、12歳以上で適応となります。ダニアレルギーであることの確認が出来ていない場合、来院当日はまず採血検査にて確認をしていただき後日結果がでてからの判断となります。ハウスダストとはいわゆる家のホコリのことですがその中には、ダニ、カビ、ペットの毛、カビ、花粉、タバコの煙など様々な物質が含まれています。ハウスダストとは色々なアレルギー成分の混合物ということです。そのハウスダストの原因の約8割はダニですので、ハウスダストのアレルギーを言われている方の中のほとんどがダニアレルギーということになりますので、効果がある可能性が十分あります。ハウスダストでお困りの方は一度調べてみてもいいかもしれません。

治療は1日1回、毎日舌の下に錠剤を置き、1分保持しその後飲み込みます。これをまずは2年ほど行い、効果を確認します。そこである程度効果の見られた方には、4~5年間の治療をお勧めしております。
ただし、治療開始から2,3か月でも効果が現われてくることがあります。

ダニ舌下免疫療法は、このような方にお勧めです。

•治療期間が長期にわたっても、根本的な治療(ダニに対するアレルギー体質がなくなる)を望んでいる
•飲み薬やスプレーをしても、症状が軽くならない
•飲み薬で眠気などの副作用があって内服治療が困難
•症状を抑えるために薬がたくさん必要なので、減らしたい
•妊娠中はアレルギーを抑える薬が使えない、また症状がきつくなることも多く、数年内に妊娠の希望や予定はないものの不安がある

ダニ舌下免疫療法による治療が受けられない方

•5歳未満の方
•ダニ舌下免疫の場合、ダニ(ハウスダスト)アレルギーではない方
•重い気管支喘息の方
•癌の治療中または経過観察中の方
•近いうちに妊娠を希望されている方

治療開始時期

ダニアレルギーの舌下免疫療法は一年を通して開始できます。
初めての投与

初回は、小坂耳鼻咽喉科で投与します。投与した後は30分間待合室で経過を見ます。初めて投与する日は時間がかかりますので余裕をもってお越しください。
(受付をされてからお薬の初回投与後30分の経過観察終了しお帰り頂くまで約1時間30分かかります)

午前は11:00までに、午後は5:00までに受診をお願いします。
小坂耳鼻咽喉科以外でダニアレルギーがあるかどうかの血液検査を
受けられた方は、その結果用紙を必ず持参して下さい。

(それ以降に来院された場合、クリニックでの舌下投与は次回受診日に延期させていただくことがあります。)

●治療の継続にかかる金額は、お薬代を含めて
 一日約90円ほどになります。

舌下免疫療法は先にも述べましたが、注意して頂きたいことがいくつかあります。
●完治を目指せる治療ではありますが、残念ながら効果が全くでない場合もありうるということ
●3~5年の治療継続が必要であること
●治療継続を断念せざるを得ない副作用がでる可能性も否定できないこと

以上をしっかりご理解いただけた方で、治療してみたい!という方は
ぜひ頑張って治療していきましょう!