マダニに注意!噛まれた場合は自分で取らずに受診をしましょう!

2018/06/09

草むらなどに入り無防備で作業するとマダニにかまれることがあります。

マダニに噛まれた場合、自分で取ろうとせず医療機関に受診し、しっかり根こそぎ取るようにしましょう。そうしないと怖い病気の発症率が上がることになります。

当院でも除去をしますので、受診してください。

マダニが媒介する病気は脳炎を起こすものなどいくつかあり、中でも怖いのは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)。マダニが保有するウイルスが原因の感染症で、日本での致死率は約20パーセント。

日本で健常者でもかかる感染症の中では最悪レベルの病気です。有効な治療法がまだ確立していないので感染すると一般的な治療を施して、あとは神頼みしかない状態ということです。

治療法がないこの病気ですが、国立感染症研究所などが主導でやっている治療研究で、薬剤の作用機序から考えても効果が見込めそうな治療を愛媛大学でやっているようです。(でもまだ治療効果が保証されているわけではありません!あくまで個人的に医師として、これなら効きそう!と思っているだけです)

ちなみに治験薬はもともとインフルエンザ薬として開発されているアビガン(一般名ファビピラビル)というお薬です。

 


マダニがこのウイルスを保有するのは数パーセントほど。とするとマダニに噛まれてSFTS発症、うち20パーセントが亡くなると考えると死ぬ確率は1パーセント以下!ではあります。

草むらや山に入るときはダニ避けスプレー、長袖長ズボンで隙間を開けない、帰ったらすぐにお風呂で入念に洗うなどで、注意しましょう!

より詳しいマダニ対策は下記のリンクから!

 

 

 

 

国立感染症研究所のマダニ対策ページリンク←こちら