突発性難聴

2018/05/17

どんな病気?

原因不明(ウイルス感染?血行障害?などの説はありますが)に突然片方の耳が聞こえにくくなる病気です。軽い難聴から、ほとんど何も聞こえない重度の難聴まで、程度は様々です。

 

ストレスも発症のきっかけの1つと考えられています。

 

その他、耳鳴りやめまい・吐き気を伴うことがあります。

 

 

治らないことがある!?

突発性難聴になると、なるべく早期に治療を開始したほうがよいです。

 

3割~4割の方で治療をしても難聴が残ったり、全く治らない可能性があります。

 

発症時、めまいがあったり難聴の程度がひどい場合も治りが悪いことが多いと考えられています。

 

また特に発症から1か月も経過すると残念ながら治る可能性は極めて低くなります。

 

ですから、突然に出てきた難聴の場合は様子をみれそうであっても、なるべく早くにこの突発性難聴ではないのか?!を調べるために少なくとも数日中には診察を受けましょう。

 

 

 

鑑別すべきその他の病気は?

メニエール病や急性低音障害型感音難聴という病気は、原因不明で急に聞こえにくくなったり、めまいが出たりする点でほぼ同じです。

 

ただこちらは繰り返し起こすことがあるという部分で、“基本的に一度しか起こさない”突発性難聴と大きく違う部分です。

 

その他、聞こえの神経である聴神経の腫瘍が同様の難聴を起こすことがあり経過が思わしくない場合は、その精査のためMRI検査を受けて頂く必要が出てきます。

 

治療法は?

まず、第一に必要になるのはステロイド治療です。

 

その他、神経の回復を促すため血流を改善する薬、ビタミン剤などを併用します。

 

その他の治療法

上記の通常の治療で回復してこない場合は、特殊な設備を要する高圧酸素療法や星状神経節ブロックなどの治療をご希望に応じて、紹介いたします。

 

注意点は?

ストレスや疲れも一因と考えられていますのでなるべく体を休めて、しっかり睡眠をとるようにしてください。

 

また血流を悪くする喫煙も避けた方がいいでしょう。

 

完治しない場合の後遺症としては、難聴が残ったり、耳鳴りがその後も続く可能性があります。

 

治療が可能だと考えられている1か月前後の間にしっかり治療を頑張りましょう。